DAWが音声デバイスを占有するのをFlexASIOでなんとかしたメモ

WindowsでDAWのオーディオドライバーにAsio4Allを使うと、音声デバイスを占有してしまう。(排他モード)
 
IFつないでIFのドライバを使うと専有せず共有モードで動く事が多いんだけど、
 
・ノートPC内蔵のスピーカーやイヤホンジャック
・専用のドライバが無いからAsio4All使ってね!な安いIF
 
等はDAWを開きながらブラウザの音や他ソフトの音声等が聴けない、
DAWの画面を音と共に録画や配信するのにルーティングが必要でめんどくさい。

Asio4Allの代わりにFlexAsioを使えばデバイスを占有しない、共有モードにできるので、上記の問題が解消する。その時の導入メモ。



インストール

https://github.com/dechamps/FlexASIO/releases
の.exeをダウンロードし実行。Windows Defenderが出たら詳細→実行。
あとはインストーラーに従って進めればOKだと思う。

インストール後、DAWの設定でオーディオドライバをFlexASIOに設定できれば成功。



設定

GUIがなく、設定ファイルを作ってC:\Users\(ユーザー名)のフォルダに配置する。
とりあえず共有モードでデフォルトの音声デバイスから再生と録音をするファイルを作った。


・ノイズが乗って音がおかしい場合
ファイルをメモ帳で開いてbufferSizeSamples = 320の数字を100づつ増やして保存、その後ドライバを一旦別の物にしてからFlexASIOに戻すと変更が反映される。
PCのスペックに依存するのでいい塩梅に設定する。

その他の設定項目はこちらを参照。

DAWとブラウザのYoutube等を同時に立ち上げて再生して音がどっちも出てれば成功。
OBSなどの配信録画ソフトでもデスクトップ音声キャプチャと同じ設定でDAWの音声も拾えるようになる。

デメリット、気づいた点

・共有モードはASIO4ALLと比べて遅延(レイテンシー)が大きくなる
上の写真だと入出力レイテンシーが51.4ms(0.05秒ぐらい)なのに対し、ASIO4ALLだと20ms(0.02秒)だった。
バッファサンプルをどんなに下げてもそこらへんで打ち止めになったので限界がある模様。

たった0.0数秒の差だが、音速が秒速340mなので50msは17mぐらい音源から離れて聴いてるのと同じ遅延になる。
楽器弾くと少し違和感があるかもしれない。

・GUIがないので設定が面倒
規定と違うデバイス使うときとかは面倒かも。頑張って公式読んでやってください…

・とりあえず入れておくと便利
「DAW起動中はブラウザや音楽プレーヤーから音出せない」みたいな固定観念あったんだけど、普通にそれできた方が便利ですね。

他にもFL STUDIOのデモ版に付属してるFL STUDIO ASIOは共有モードで使えるみたいだけど、シンプルな解決策としてどーでしょうか。
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