ベスパ記:4ヶ月が経過/エンスト直る



ベスパ100購入から早4か月経った。
9600km程度だったメーターもあっという間に1万を超え、12000km台になった。3000kmくらいは走った。

日々泣きながら修理やメンテを行い元気に走っている。

ベスパは単純で無骨な作りと、独特の乗り心地、何よりも見た目、どれを取っても個性的。

乗り心地は独特だけど、慣れると左手でシフトをガチャガチャやって走るのは楽しい。遅いけどそんなスピード出す物じゃねえと思わせられる。出しても50km位が丁度いい。

作りが単純だからか、メンテや修理前提なのか各機関へのアクセスは楽。
国産原付だといじりにくい所もいじりやすいと思う。

今の所不満なのはエンジンの始動性や残り燃料の分かりにくさ、あとどう考えても普通の原付に負ける加速位だろうか。

空いてる道をスイスイ走る分には楽しいし、街中をダラダラ走るのに比べると意外と距離走ってもいいのかもしれない。ケツ痛くなるけど。
毎日の通勤に使ったり、走ってエンジン切って停めてすぐかけてまた走って…みたいな使い方が一番向いてないのかも…。

いじりやすいので、やれる事は自分でやろう、って気概のある人は大丈夫だと思うけど、バイクの事全然分からないけど見た目が可愛いから買う~つって買うと玄関のオブジェと化しそう。

以下、メンテとか修理のメモ。

メンテ

・給油はガソリン1Lにオイル20cc(50:1、2%)。
タンクは倒れるネジ(説明しにくい)を回して倒してフタを開けるオイルが漏れやすい仕組み。
当時はキャップとかってなかったんだろうか…。

ガソリンをキレのいい量入れ、計量カップで大体を測り(3.5Lなら3Lと4Lの間~とか)、入れたら念のため本体をシェイクしてみたりしなかったり。
とにかくオイルを入れるのを忘れると即座にエンジンが死ぬので、単純な事だけど注意が必要である。

オイルは2stの分離給油用として使える奴ならなんでもいいらしいけど、ホームセンターの安すぎる奴だと調子が悪くなるらしいので、有名バイクorオイルメーカーの物程度は使った方がいいとか。

最初はバイク屋のおいちゃんが付けてくれたワコーズ2CTを入れてたけど、流石に高いのでスズキCCIS(書いてないけど分離OKらしい)にしてる。今の所問題ナシ。

ちなみに最近オイル500mlを使い切ったので大体20L~25Lのガソリンで670kmを走った事になる。
燃費換算だと26~28km/L?
でも要リザーブ状態から4L入れて80km程でまた要リザーブ状態になったりしたのでそこら辺は様々な要因で変わるんだと思う。エコドライブとは…
追記:ポイントをいじってエンストしなくなったので、アイドリングを下げた所少なくとも30km/l以上は余裕で走るようになりました アイドリング大事。

・ネジ締め、グリスアップ
とりあえずハンドル左部のネジ達はクラッチとシフトをガチャガチャする影響で緩みやすい。
締めすぎるとレバーが戻らなくなる仕様なのでいい塩梅にネジ締めや可動部のグリスアップが必要。
シリコンスプレーをハンドルの可動部にシュっとしたり、両手レバーの付け根にグリス塗ったり、たまにやってる。やるとすごくスルスル動くようになるから結構やる。

・ワイヤーの遊び
やはり一番動かすであろうクラッチのワイヤーが伸びる。
レバーの遊びが多いとクラッチを切りきれないし、少ないと半クラがめんどいので、本体底部に伸びるクラッチケーブルの弾丸のようなアジャスターを回してお好みに合わせる。
追記:どこもかしこもワイヤーが伸びるようになってきた。めんどい…

とりあえず自分で弄れる部分はこの程度。後はタイヤの空気とか。

故障、トラブル

・エンジンがかからない
長時間放置後の始動はチョークを引いて割とすぐかかる。しばらく走って停めてちょっとしてからかけようとするとかかりにくい事多数。この時チョークは引いてない。

とりあえず燃料コックをCにしてフルスロットルでキック連打、ベスパを押しながら走ってスピードが着いたら二速に入れて押し続ける(押しがけ)、プラグを外して交換orライターで炙る、プラグを外したままコックをCにしてキックしまくってシリンダーのガスを追い出す、時間が過ぎるのを待ってカブった状態が解消されるのを待つ…等々、とにかく色々手を打ってなんとか始動させてる。

・パンク
買って数日でパンク。六本木の坂で危うく死ぬ所だった。
リアが重くてパンクしやすいらしく、この時はタイヤチューブの補修が取れて空気が抜けてた。
前輪の交換は簡単だがリアはやや面倒、チューブ交換もタイヤを外すのがめんどい。
タイヤが固着してて仕方なく工具を色々挟んでスキマを作り、そこからチューブを出し入れしてなんとか交換した。予備タイヤは飾りじゃねえ!あとジャッキなかったら車体を横倒しにしてやった方が速い。

・アイドリングが落ちてエンストする。
買った当初からアイドリング中に「トットットットブロロロロ…」とエンストする事が多かった。
アイドリングが低いのかと上げてみても、不整脈のようにエンジンが不規則に止まりそうになって、やがて止まる始末。最初はこんなものなのかと信号待ち等でフカして誤魔化してたものの、ふと気になってyoutubeとかで他のベスパのアイドリングを見てみると、アイドリング低いし安定してるじゃん!やっぱ俺の調子悪いじゃん!と気づく。

走ってる最中には何も起きず、アイドリング時だけ調子が悪いので、キャブが詰まってるか、点火系のどこかが調子が悪いと思い、色々手を打ってみた。

1.キャブの清掃
→頑張ってキャブを取外し、分解してキャブクリーナーをシュバシュバしまくり。ジェット類も漬けておく。結構細いゴミが出てきてたので、キャブ詰まってたのかな?と思ったけど、戻して走ってみてもエンストは直らなかった。ハズレ。

あとエアクリーナーも分解してみたけど、中にアルミたわしみたいなフィルターが入ってるハズなのに入ってなかった。要は空気をフィルターする物なので、百円ショップでアルミたわし買ってちょっと切って詰めておいた。

2.プラグケーブルの接続し直しと端子の掃除
→プラグケーブルの両端をちょっと切って端子をねじ込み直す。平行して両端の接続先の端子を掃除したり磨いたり。下記のポイント点検も一緒にやったから効果は分からないけど、端子はそこそこ汚かったし、ケーブルも芯線がヨレヨレだったからやって良かったと思う事にする。

3.フライホイールのポイント点検
→フライホイールのカバーを外し、ゴムのカバーを取ってフライホイールを7時方向に回すとポイントが見える。本来ならポイントが0.4mm程スキマが開いてるハズなのだが…



開いてねえぞ!!これか!!

基盤部分をずらした状態でネジを締めてポイントに0.数ミリ程のスキマを作った。

いざエンジンをかけてみると、心なしかアイドリングのトットットット…という音が力強く、エンストする気配が全くない。直った!やったね!
キャブの微調整を行なって、すこぶる快適に走れるようになった。
始動性やエンスト、燃費などが改善された。やれば出来るんですなァ…

これ位ならインターネットで調べてなんとかなったけど、これ以上分解する必要が出てくると流石にお店のお世話になりそうな感じである。
とりあえず現状は快適に走れてる事を感謝しつつ、もっと酷い事が起きない事を祈る。

つづく
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