粗食のグルメ 第1話「江東区亀戸 激ヤバ1キロ弁当」

真っ当な食い物が食えない生活。



基本、朝飯を紅茶かコーヒーに砂糖を大量に入れた物を飲むだけで、更に昼か夜のどちらかに勢い良く飯を食って済ませる生活をしている。

だからヤバそうな食い物には目がない。

1キロ弁当を求めて


亀戸駅からすぐの14号線、いわゆる京葉道路沿いにそのキッチンDIVEなる弁当屋はある。
DIVEって何由来なんだ。とりあえず威勢がいいのは店名だけじゃなくて、 
挑戦者求む!1キロ弁当と店に張ってある事から窺い知れる。



昼の2時過ぎ。店は狭めで200円から弁当が売っていて、そこらの安い弁当より余程ボリュームがありそう。
あと巨大なおにぎりが売ってたり、とにかく全部安い。

まあ、とりあえずは店のプッシュする1キロ弁を食ってみよう。残り2個だったから、来る時間は気にした方が良さそうだ。
巨大な弁当箱が重い。555円と表記があり、税込で599円である。

アジア人の母ちゃんから「ご飯付けますかー?」と、 普通の弁当屋では無いタイプの質問を受け
よくわからんがもちろん!と答えると、奥から熱々のご飯がパック詰めされた物が出てくる。



あの惣菜とか入ってるプラ製のパックに、食う用というよりは多めに炊いて保存する時の感覚で熱々のメシが詰まっている。
というより、ご飯を付けないという選択肢もあるのか。

袋に入った1キロ弁当は、確かに家の1キロ程のノートPCを持った時と同じくらいの重さがあり、俺はポリ袋にノートPCを入れているのか、この後ノートPCを食うのか、よくわからなくなってくる。

家路で1時間はバイクで走るので、そこらの公園で食う事にする。

食らう




とにかく炭水化物か炭水化物を食うための物しか入っていないのが頼もしい。

特筆すべきは謎ゲッティで、メニューの中に新たにケチャップという材料が入る事を拒否した結果、普通の人生では絶対に食べないような刺激的メニューが誕生している。なんなんだこれは。

肝心の味だが、けして悪くなく、良い訳でもなく…安スーパーの惣菜コーナー位のもんだと思ってほしい。でもたまにああいうの食べたくなるんだよなぁ。

好きな部分から食っていくとするが、多少の戦略が必要で、何から食い、また何を残すかという点で悩ましい。

大食いの者であってもこのパワーメニューを適当に食い散らかすと絶対飽きるし、少食の者は何を食い、何を次の食事の時間に残すかがキーと言えよう。



かく言う俺は焼きそばとコロッケを残してギブがアップし、夜店の如く小分けパックに持ち帰る事にした。食中毒に気を付けよう。

そんな訳で、この後焼きそばとコロッケを温め直してアレンジする事を考えながら、1キロ弁当は消費されるのだった。ごちそうさま。
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