ベスパやらカブに原付の制限無しで乗りたいと願うわし。あれこれ考え悩んだ結果、いよいよ無職に…
さて、入校式と適性検査。入校式で説明された重要なルールとしては、
・1日1回、または2回まで教習する。
・毎回終わったら次の予約を相談して入れる。
・適性検査の助言は技能を5回やる前に受ける。
・くるぶしが隠れるひもじゃない靴と、手袋は自分で用意する。
くらいか。
お察しの通り、運動神経が極めて鈍いので、果たしていつになったら免許取れるのやら。
適正検査が終わり、二輪のハウスで予約を取ろうとするついでに、一緒に適性検査を受けた人やクラブハウスの生徒と軽く話すと、
「もうエリミネーター買ったから後に引けない」
「原付の制限に飽き飽きした」
「始めてCB125乗ったけど4速からロー入れたっけ2mぐらい吹っ飛んだ」
「ベスパに乗りたいねん」
とかそんなんばっかりで皆テンションが高く、濃い。
親に行かされたり、就職で使うからなんとなく取るという感じが多い車の免許とは意欲が大違いだ。
その日は翌日分に予約を入れて帰宅。
雪で物置が塞がれているため、自転車すら出せず徒歩と送迎バスを駆使する悲しい節約生活が続く。
翌日、教習所へ。
クラブハウスの前に行くと、昨日話に聞いた教習車のCB125が!
サンキューロッカーズ! |
ほほう、自称モッズとしては乗るのをためらわれるのは置いといても、なかなかこれはこれでいいなぁ…緑色たぁなかなか…
ただ、なんか現代ナイズされてる感があるので折角なら昔のロッカーズ風な奴だったらもっと良かったのになぁ…と思ったけど教習車だから贅沢言うまい。
こっちの方がかわいい |
その後、装具やら何やらを身につける。M65にプロテクターやらメットを装備するのでなんかもうオメェは軍かみたいな風体になった後、まずはバイクを持って立てr
お…
重い…!
なんだコレ…重い…!
「どうせ原付に毛が生えた程度の重さなんだろうなぁ~」とか甘く見てた。
調べたら自分の原付が68kgで、CB125は137kg!更にガソリンも14L入るので多分10kgぐらいプラス!
そんでセンタースタンド立てたり前や後ろや八の字に車体を押して歩く訓練するもんだから力(リキ)が入る度に「んぎぎ」とか「ふぎぎ」ってパズーみたいに声が出たよ。乗ってもないのに汗だくだよ。
最終的にバイクを寝かせてから起こすのもやったんだけど、
教官「そのバイク、コケるとガソリン漏れるから、一刻も早くキルスイッチ切ってね。」
もうね、 全力でバイクを起こすの。めっちゃガソリン漏れるから教官も焦るの。「ヌン!」とか自然に声が出るの。とにかくやばかった。
必死過ぎて隣のCB400で同じ事やってた普通二輪の大学生の事見てなかったけど、CB400は183kgぐらいだけど、いや終わった時楽しそうだったから大丈夫なのか…
その後各操作部の説明を受け、(右手前ブレーキとアクセル、左手クラッチ、右足後ろブレーキ、左足踏むとギアダウン、引っ掛けて上げるとアップ)
いよいよエンジンをかける!(セルが回るってすばらしい!)
とりあえず最初は足を着いたまま、半クラでちょっとづつ進んでは押して下がるを繰り返す。次はローからセカンドにギアを入れて乗る。次はギアを変えつつ大きくぐるぐる回る。
…うん、いけるぞ。
過去のマニュアルの運転経験か、はたまた原付の運転経験か知らないが、まあエンストもせずに元気よく走れた。ただ、間違えてニュートラルに入ったり、ギアの上げ下げがどこか分からなくなったりして、左足の操作はなかなか慣れなくて難しい。あと、ヒザでバイクを挟む(ニーグリップ)のが基本なんだけどスクーターのクセでめっちゃガニ股で乗ってて怒られたり。
その内、停めてある車の回りをコースとしてぐるぐるギアを変えたり落としたりしている内に教習は終了。次回はコースに出るとの事。
正直ナメてかかったと思いつつも、全く歯が立たない相手でもないという事を知った一日だった。
何より、ギアをガチャガチャしてクラッチ繋いで運転するのは楽しいもんだ。
翌日、二回目の教習。
最初に駐車場で回りをぐるぐるして慣らすと、
「後ろブレーキが全然効いてないよ。前ブレーキだけだと吹っ飛ぶよ。」
との指摘が。もっとガッツリ踏めって事か。
数週したところで、「じゃあコース入りますから着いてきて下さ~い。」といよいよコースインする事に。
颯爽と走るおっちゃんの後を必死で追う!
これは…!楽しいぞ…!
やはり、原付よりも圧倒的にパワーがあるので、40キロぐらいあっという間に到達する。原付ならちょっと頑張らないとそこまで出ない。
カーブも曲がったった!って感じでまさに「鉄の塊にまたがって」だ。ちなみにヴェルデはプラスチックパーツが多い。
次に坂道発進の練習。
最初に見切り発車でやったらズズっと後ろに下がってしまったので怒られる。
原付と違って坂だと最早足で踏ん張って止められる重さではないので、右足のブレーキを目一杯踏んづけて、ブレーキを軽く引きずるぐらいまでクラッチを繋いでから発進する事を求められた。左端のコースで車が坂道発進しようとしてる所を避けて真ん中のコースに入ると、「バイクは真ん中のコース使っちゃダメだよ。」と注意された。気を付けねば。
更に急制動の練習。
3速まで入れて30キロ以上に加速し、指定の枠内に入ってからブレーキ、枠内に止まるというもの。グランツーリスモみたいだね。
これは二回程やったが、一回目は止まってクラッチ切るのを忘れてエンストしたものの、二回目は試験なら合格といった所だそうだ。とにかく前後ブレーキをしっかりかければ間違いはないようだ。
コースをぐるぐる回ってると、車があちこちで走っている。
無論コース内の車は殆ど全員素人ドライバーなので、色々怖い。
特に、坂道発進の順番待ちをしてた時に、前の車が激しいスリップ音を立てながら急加速したと思ったら後ろにスルスルと下がって行ったのはやばかった。おっかなくて声が出た。
その他、細い道を通り、
「バイクの幅って何センチだと思う?」
「…さ、30cmぐらい?」
「えっ」
「えー、この幅が1mぐらいだから…50cmぐらい?」
とかいう実際はバイクの幅は80cmぐらいだったっていうマヌケな問答をしたり、何回もウインカーを消し忘れたりしてる内に終了。
非常にしんどいけど、難易度的にはまだついていけそうです。
次回、一本橋やらオートマのバイク!
未だに降る雪!寒い原付での通学!まだ適性検査の助言受けてない!
免許取得の日は何時だ!?
つづく
今日のエンディングテーマ
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