ベスパ記:乗って帰って3日でパンク

ベスパで帰ってきてからここ2日でそこそこ酷い目に遭っております

エンジンもそこそこ調子良く走ってたベスパだけど、深夜1時、知り合い家からの帰り、突然のパンク!
六本木の交差点でなんかカーブ安定しないなぁ、と不審に思って止めて見てみるとタイヤがフニャフニャに!

まあリアにタイヤ積んでるし!その為のスペア?あと右手?とか言いながら路地でタイヤの交換作業をするも恐ろしい事実が発覚する

リアタイヤをホイールごと外して交換するには、17mmのレンチとジャッキアップが必要なのだ!
(センタースタンド立ててもリアが重すぎて着地してる)

まずジャッキ…持ってねえ!ネットで検索すると

1.ベスパを横に寝かせる
2.スタンドの下にレンガ等を置き、ナンバーステーに縁石と缶等を組み合わせて高さを稼ぐ
3.長めのネジと長ナットを組み合わせてエンジン下部で簡易ジャッキ
等の方法があった。

1は…寝かせようとするとフロアがグニャっと曲がりそうだし、ガソリン漏れたら大変そうだからボツ。
3は…今ネジとナット買える状況じゃねえ、後でやっておこう。
となると2。そこらへんのレンガを拝借して、噛ませて上げてみる、なんとかリアは浮いた。

よしレンチが…持ってねえ!!プラグレンチしかねえ!
(プラグ外す奴との持ち手の方が13mmでホイールをリアから外す奴は17mm)やべえぞ!

色々ソリューションを考えるも、六本木のドンキまでなんとか行ってレンチを買うのが一番スマートだと思い、セルフスタンドの空気入れで空気を入れ、六本木までの1kmチョイをなんとか乗って凌ぐ。

午前3時、カッペなので夜の六本木は意味不明な人種が一杯居て怖い。
人気の少ない通りにとりあえずベスパを停めたが、通る人間全員が追い剥ぎに見えるレベルで怖い。

まあぶっちゃけ変なバイクに座って眉間にシワ寄せて携帯弄ってる奴の方が怖いと思うが。

なんとか安上がりにならないかと付近の100円ショップ等を調べるが、そもそも夜だからやってないので、おとなしく千円のラチェットレンチセットを購入。
早速戻って作業したい所だが、アジア系の外人の集団がウロチョロする午前3時のギロッポンで落ち着いて作業できる所がじぇんじぇんない。

結局ちょっと押して歩きまわってようやく場所を見つけ、途中台になりそうな縛ってある本や、ゴミ箱からスチール缶を拾いながら適当な縁石のある駐車場を見つける。
押しながらゴミ拾って歩き回るとめちゃくちゃ疲れるし悲しくなるからオススメ。

で、本をスタンドに乗せて高さを稼ぎ、ギリギリに停めた縁石の上にスチール缶を乗せ、ベスパを持ち上げてナンバーステーを缶に乗せると、リアが高々と浮いた。あとは17mmのボルト4つをラチェットで外し、ホイールを外してからスペアに交換して終了。ホイール外して替える事自体は超簡単だった。明け方4時。

写真撮ってる余裕ゼロだった


早速乗ってみると、すこぶる快調に走る。やれやれ、と思ったらふと、ナットの本締めしてねえ事に気付き、焦りながら路肩に停めて本締め。一応走れてたけど危うく一輪車に変形する所だった…。

その後、知ってる道まで来て安心してると、突然エンジンがノッキング!更にバァンとミスファイヤ!
朝方で寒いからか?!ととりあえず走行してるとヒュンヒュン…とエンジンが停止。その後キックしてかけてみると、かかる事はかかるけど、すぐ同じようにエンジンが停止、なんかキックの圧縮も不安定…

嘘でしょ…今度はエンジンかよ…トロトロ走っててカブるのがイヤだからフルスロットルで回してたのがいかんかったのか…?寒さが原因で焼き付いたのか…?
と焦りながらキャブを調整して再始動を試みても状況は変わらず。プラグも白いけど、焼き過ぎたというよりはまだ変えてすぐだから焼けてもないって感じ。

あと数キロで家なのに…と泣きそうになりながら必死に考える。キャブいじってもダメだ。じゃあ点火系の今すぐ手の出せない所か…?だったらどうしよう…

と死を覚悟した所でふと、ガソリンタンクを開けてみると、底がよく見える程度にガソリンが減ってる。まさか満タンにしてから6、70キロでリザーブなのか…?とコックをリザーブにして始動すると…

か、かかった…なんでもねえ…
ガス欠とかミスターかよ!!!とか思いながらスタンドでガス補給。なんとか5時頃に帰宅。

しかし、パンクした方はヒゲが残ってるタイヤなのに何故…
まあ、チューブタイヤだし、知り合い等を後ろに乗せて走ったのが悪かったんだろう、明日工具やパンク修理キットを揃えよう、ボルトの簡易ジャッキも作ろうと思いながら
なんともサバイバルな帰りだったなァ…と眠りについた。

次の日、とんでもない事実が発覚する。

つづく
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